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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

立ち合い日数9日間で27銘柄のIPO。

  

 少々異常なIPOラッシュである。IPOを推進する幹事証券と上場する企業は思惑が一緒ですが全く市場環境無視であり、現在の小型株の惨状は個人投資家にばかり負荷がかかる状況であります。当然これだけのラッシュは東証マザーズを中心にした小型株市場から資金を吸い上げますので当然の帰結です。

 

 筆者の友人で某大手証券のIPO 担当の執行役員は「こんな状況になるとは思ってなかった」と申しておりましたが、勿論、先のことは誰もわかりませんが、既に小型株市場は、特に東証マザーズはかれこれ1年近く悪い訳ですから、そこに追い打ちをかけるようなことは控えるべきと思うのは筆者だけでしょうか…。

 

 それだけIPOの幹事証券は美味しい商売らしいですが、先週末の東証マザーズの惨状も、これからのIPO スケジュールを見ると未だ下値不安は拭えそうにありませんが、再三申し上げている通り、久々の個人投資家の実需が動いているのも事実であります。

 

 先週末3.7%東証マザーズは下げて新安値を更新しておりますが、今週同程度の下落が来ると、テクニカル的にもかなりいい水準に届きそうであり展開を見守りたいところであります。

 

 先週の米国市場はFOMCのタカ派転換が警戒されましたが、直後は三指数とも上昇しました。ただ、その後は再度の感染拡大が止まらず、特に欧州で各国入国規制に動いており、動き始めた経済が再び滞るとの懸念から先週末には米国ダウも大幅安で引けております。

 

 米国市場にも迷いが生じております。先進国の中で利回りの高い米国債が今後も買い需要があり利回りは低下しやすい、更にインフレの最大の要因と思われるサプライチェーンの問題も徐々に和らぎ、来年後半にはFRBも今予想されるほど利上げができないとの見方もあります。

 

 バランスシートの圧縮についても、FOMC後の会見でパウエル議長は「何も決まっていない」述べるも、FRBウィラー理事からは資産圧縮に前のめりな意見が出たりと、今後はFRB内での意見のすり合わせでも難しい舵取りを迫られそうである。

 

 

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