昨日の東京市場は米国市場の続伸を受けて高寄りしたものの、さすがに米国に先行すること続伸3日目であり、引けにかけては伸び悩んだ。久々に酒田五法で下値での赤三平(陽線が三本たち、最初の一本目よりも二本目は下値を切り上げ三本目も陽線で、下値での転換シグナル)が現れるかと思いましたが、そこまで理想的な形とはなりませでした。
しかしながら、こちらも米国に遅れること決算発表が続いておりますが、昨日も申し上げました通り良い物も悪い物も、それなりに株価に織り込むようになって来ていると感じます。しかも日々の売買代金は連日3兆円超え、昨日も3兆4000億円を記録し、「底値圏、出来高増加は要注目」の基本的相場格言の通りであります。
二年前の新型コロナウィルスの感染拡大を契機にした急落時に、盛んに動いて来た押し目買い資金が、ここへ来て押し再び活発に動き始めているようです。東証から発表になる現物市場の売買動向は今年に入り、外人投資家が785億円の売り越し、個人投資家が4920億円の買い越しで、そのうち第三週に3194億円も買い越しております。
第四週の売買動向も注目ですが、個人投資家が買って外人投資家が売っているのじゃ駄目なんじゃないの?などと思う輩もいそうですがとんでもありません。二年前のコロナ禍でも外人投資家のプログラム売りに買い向かい、その後の急落以降の戻り相場を利益に結び付けたのは個人投資家です。当時当欄でも散々訴え続けましたが、リスクを取り果敢に動いた個人投資家の小気味よい勝利であります。
現在オプションのコール残高、プット残高がここで逆転しており、更にそこにまたヘッジが入りますので、米国でも日本でも値動きが大きいのはしばらく続くと思いますが、目先の動きに乗って行くか、ある程度の時間軸を持って先を見るかリスクの取りようですが題目の通り、欲張らなければ利益に結び付けられます。
ますます冷静にマーケットと向き合う姿勢が求められます。
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