昨日の東京市場は先週の木曜日の840円の大幅安を、翌金曜日と昨日月曜日で全て埋めることができ、取り合えず目先は底割れを回避し、次に続く決算待ちであります。米国市場はいち早く決算発表が進み、先週まで発表した企業の80%が予想を上回る内容で、この好業績が米国市場の急落に歯止めをかけたと思われます。
更に、先日のFOMCでパウエル議長が利上げの開始時期、幅、回数などの言及しなかったことからマーケットは疑心暗鬼になりましたが、黒人初の地区連銀総裁であるアトランタ連銀のボスティック氏が利上げは3月に0.5%、年内3回と具体的な数字を伝えたこともマーケットは安心したようです。
米国市場はこれからGAFAMの一角、アルファベット(グーグル)、メタ・プラットフォームズ(ファイスブック)、アマゾン、が控えており、まだ荒れる可能性もありますが、テクニカル的には大分下値抵抗力は付いてきているのではないでしょうか。
米国では決算とともに注目点は、2月1日に1月のISM製造業景況指数、2日にADP雇用統計、OPECプラスの閣僚級会合、3日にECB定例理事会、英国金融政策決定会合、ISM非製造業景況指数、そして4日に雇用統計と重要指標が控えておりますので、ここは大きな山と思われます。
東京市場も先週は決算のトップバッターとして日本電産が好決算を発表し、寄り天井で下落し好決算でも売られる毎度のパターンかと一時は失望されましたが、続くファナック、信越化学などの決算からは下値模索後上値を追うようになり、昨日は商船三井、アルプスアルパインなど好決算を素直に反映するようになり大分ムードは良くなってきております。
ただ、東京市場は未だ決算発表は始まったばかりですので、今までの経緯を考えれば米国以上に安心できませんが、良いものを普通に株価が評価してきている現実は新しい芽と考えます。
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