東京市場の1月相場は大発会は良かったものの、以降4週連続陰線で、2月の第1週にやっと陽線となりましたが、先行すること米国市場は既に2週連続陽線で、決算発表でも先行していることから好調な決算とともに、景況感、雇用の数値で乱高下は付き物ですが、徐々に振幅は狭まり底入れ感が鮮明になって来るものと思われます。
東京市場の各企業の決算も好調でQUICKデータをマネックス証券が纏めましたが、日経平均採用銘柄の各企業の先週までの決算は、通期の純利益を増額修正した企業が37社で、修正額合計が1兆4557億円、かたや下方修正した企業は14社で修正額は2520億円、と増収額が圧倒的に大きく好調な業績であることが見て取れます。
更に、当欄でも指摘しておりますが個人投資家の買い越し額が、一昨年の新型コロナウィルスのパンデミックが始まり、どん底を付けた2020年3月以来の大幅買い越し額を今年1月に記録しております。2020年の2、3月の個人投資家の大幅買い越し以降、日経平均は大きく上昇したことからもこの逆張り現象は侮れません。
従って、二匹目のドジョウ狙いで今後の展開が見どころでありますが、そこで注目は外人投資家であります。確かに2020年2、3月外人投資家は大幅に売り越しましたが、今年1月は僅か2700億ぐらいです。
そこで更に突き詰め商い面を探ると、今年1月は連日3兆円を上回る売買代金を記録し、月間通して活況であったことから、今回外人投資家は売るだけではなく買ってもいる、すなわち銘柄の入れ替えに動いていることが窺えます。
金利が上がると株は下がると思われる投資家もおられますが、景況感がこれだけ良いのですから、金利が上がると株式市場にマイナスなのではなく、物色対象が変わるということで、その過渡期に相場はぶれる訳です。
そう考えると、それほど慌てずに日々の株式市場の動きを冷静に見ることができるのではないでしょうか。企業業績は好調で東京市場は割安です。「郷に入っては郷に従え」物色対象が変われば付いて行けば良いだけです。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。