米国市場はインフレの進行というよりも、FRBのこれでもか!の超タカ派姿勢の連続パンチで下げたように思われます。再三指摘しておりますが、今年になってからの8%を超えるインフレは半ばFRBの後手が助長してしまったと言っても過言ではないでしょう。
昨年のうちからインフレの芽を丹念に摘んで行けば、米国市場もPER39倍のバブル的水準までは買われなかったと思いますし、一昨日のペンシルベニア大学のジェレミー・シーゲル教授が指摘するように、判断ミスがあったばかりに後追いの金融政策が拙速になってしまったとも思われます。
8月の3万4000ドルから戻りを入れながらも第一弾1000ドル、第二弾2000ドル、第三段3000ドルと綺麗に三段下げを演じ、僅か一ヶ月で5000ドルの急落を見ればその指摘も頷けます。ただ、米国市場もこの急落で年末までの利上げは、11月0.75%、12月0.5%まで織り込んだと見てよろしいかと存じます。
昨日、新規失業保険申請件数が予想を下回る数値であったことから、労働市場の逼迫度は未だ変わらないとの見方により、米国市場は再度一昨日の安値を覗きに行っておりますが、人間の心理が集約される三段論法は結構頼りになります。
本日のPCEデフレーター通過で、米国市場も目先のマクロ要因を一通り織り込んで参りますが今後の注目は来月早々の、今度はミクロを計る決算発表であります。米国市場のEPSは横ばいの予想ですが、ミクロとはいえGAFAM辺りが予想外の決算だったりするとマクロ並みの影響か…。
東京市場も個別物色ですね、弊社看板銘柄「クラウドワークス」、昨日は年初来高値更新ですが、日経平均とは別のトレンドで動く個別銘柄の、マクロの影響からの押し目を丹念に拾う作戦で参りましょう。
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