テクニカル分析は、上げても下げても止まる水準を各指標に当てはめてまいりますが、移動平均線であったり、黄金分割であったり、一目均衡表であったり、オシレータ系ではボリンジャーバンド、RSIなど、弊社でもMACD、RCIを多用しますが、どの分析を使っても示すところはだいたい同じようなところにまとまります。
その水準を一気に抜ける強さ(弱さ)を示すチャート形状はありますが、しっかり値固めをした後の動きでないとその後の展開は乱高下が付きまとい、非常に予想は難しくなりがちです。
今回は日米ともに8月の半ばから下落となりましたが、200日線を下に見る東京市場と、上で待ち構える米国市場との違いはありますが(この形状は東京市場が断然強い展開であります)、一目均衡表雲の上限と下限でともに底入れし、東京市場は下げの既に半値を戻し、米国もそれを追いかける形となっております。
米国では今夜の消費者物価指数(CPI)の発表で、既に0.75%は織り込んでいると思われますので、出た数字に米国市場がどう反応するか見るしかありませんが、4月8.3%、5月8.6%、6月9.1%、7月8.5%、7月のCPIに続き今回も事前予想8.1%を下回ると、6月のピークアウト感が出て来そうです。
底堅い東京市場も強いのは材料含みの個別銘柄です。日経平均は先日の米国市場を受けて、先物中心のスタートとなるので寄り付きの窓が多くなりがちです。筆者はあまり窓開けを好みませんが、今回の戻りでも細かく言えば日経平均は既に窓を三つ開けております。
三空叩き込みとは申し上げませんが、日経平均とは別の動きをする個別銘柄で勝負すべきであります。因みに弊社では看板の「クラウドワークス」、「ケアネット」、「スパイダープラス」、「FPG」、「日本電波工」などに傾注しておりますが、すべてしっかり値固めの時期をこなしての上昇となっており、ここが肝心であると考えます。
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