昨日の東京市場はさすがにFOMC前夜であり、朝方先週金曜日の下げを埋める勢いの日経平均でしたが、引けまでは持たず結局多少戻した程度の展開でした。
当欄でも申している通り、大方の予想通りFOMCで利上げ幅は0.75%で決まると思われます。一部に1%まで拡大するというタカ派予想もありますが、既に米国株式市場はFRBの容認できる位置まで下落しておりますので、そこから考えても0.75%が妥当な水準であるかと存じます。
ここ1カ月余り、発表されたインフレに関する経済指標を総合的に考察すると、まだら模様の中でも8割方が下落しているというデータがあります。再三申し上げております通り、コモディティ価格は既にピークアウトしておりますが、消費者物価指数(CPI)の3割を占める住宅関連が特に下げ遅れており、最低でも3ヵ月ぐらい経過しないとピークアウト感は反映してこないと思います。
従って、仮FOMCで0.75%が決まっても、材料出尽くし感から多少の反発はあっても、持続性には未だ疑問が拭えません。8割が下落であればピークアウト感が漂うのも時間の問題であると考えますが、しばらくは大きな方向性が出づらい局地戦と思われます。
局地戦らしく米国市場でも個人投資家好みの銘柄が資金を集めているようで、東京市場でも国策に沿う材料株が優勢です。「郷に入っては郷に従え」の通り、流れには逆らわず9月の安値を仕込めば、10月は意外と好パフォーマンスが期待できそうです。
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