米国市場は今週のFOMCを前にさすがに動けない状況は変わりありませんね。恐らく0.75%と思われますが、仮に0.75%で決まったとしてもその後の株式市場の動きに大きな変化はないでしょうし、米国市場は少なくとも世界標準からすると割高な市場であることに変わりません。
その観点からすると欧州市場は現状では論外です。当欄でも欧州市場の問題点は指摘しておりますが、バリュエーションだけではなく、マクロ要因でも手を出しづらい状況は変わりません。先日もご報告いたしましたが、ファンド系資金の欧州市場からの退避は近年稀に見る規模に達しております。
再三申し上げておりますが、消去法で世界の運用資金は東京市場に集まるのは至極当然であると思います。先々週発表された成長率では先進国で唯一上方修正されたGDPしかり、先週発表された景気ウォッチャー調査でも前月を1.7上回る45.5と改善され、行動制限が解除された日本では個人消費の伸びが大いに期待できる状況であると思われます。
加えることバリュエーションではPER、PBR全く問題なく、世界の先進国でこれほど割安な市場はありません。
東京市場では、相変わらず空売り比率は高いですし、逆日歩銘柄も多い状況ですが、そういう投資家がここからどれだけ下を見ているのか伺いたいところでありますが、まあ、弱気筋も相場の糧であります。
先週末の米国市場はFOMCを前に相当数を織り込み、その後の方向感は出ておりませんが、東京市場は消去法でも選ばれし市場、今週も期待してまいりましょう。
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