そうですよね。迷いますよ、理屈ではわかっていても毎日の株価の荒い動きを見せられれば致し方ないことと思われます。でもこの動きに隣の人と同じことを考えていればなかなか勝ち組は望めないかと…。危機的状況の時こそその胆力が試されます。ウォーレンバフェットしかり、ジョージソロスしかりであります。
さて、ISM非製造業総合景況指数は予想に反して前月から上昇、4ヵ月ぶりの高水準となりました。傍らサービス業PMI改定値は予想44.2のところ43.7、仕入れ価格指数は2021年1月以来の水準に下がり、インフレ圧力の弱まりを示唆する指標も見られました。
各月報告される指標は相変わらず斑模様でありますが、急速に上昇してきた数値が天井圏では揉み合い状態となり、強気弱気が入り混じる時間帯があるのは株式相場も同じ、インフレピークアウトの指標が出揃うまでもう少々の時間かと思われます。
明日パウエル議長の会見がありますが、その後はブラックアウト期間入りであり、ハト派のハの字も出ないのは当然ですが、FRBの立場としてはレシオ39倍を招いたミスを如何に修正するかが至上命題であります。
昨日の東京市場は急激な円安に驚きを隠せませんでしたが、これは売り材料ではありません。急激な変動が市場に悪影響なだけで、円安自体は総合的に考えれば日本経済にはプラスと考えます。その効果は徐々に表れるでしょう。
先週も日本の法人企業統計が発表されましたが、円安効果もあり2022年4〜6月期の法人の経常利益は17%増、経常利益率は8.4%といずれも過去最高となり先進国では群を抜いております。
日々乱高下はありますが、PER12倍台、PBR1.1倍台の日本企業の経常利益は最高益、マクロ要因を気にするのは分かりますが、これだけ良好なバリュエーションは珠玉です。
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