個人投資家にも人気の朝の情報番組の「モーニングサテライト」、一昨日の株の見通しコーナーでJPモルガンの高田将成氏が出演されておりましたが、「米国市場ではレーバーデー以降に各トレーダーが戻って来て、お休み気分も解けて市場に本格参戦することで出来高が大きく膨らむ」と申しておりましたが、その通り為替市場でもFRBの姿勢を汲んで、盛んに円キャリートレードに動いたようで、急激な為替の変動はそんなことも手伝っているようです。
ただ少々やり過ぎですね、流れに乗り遅れるなとばかりのトレードは目先のファンダもテクニカルも完全無視の状況で、かなりのオーバーシュートであります。
この動きを見た元財務省次官である榊原英資氏はドル円は170円の覚悟が必要と申しておりました。過去有名であった方が(当時はミスター円と呼ばれており、過去の栄光を追っているかはわかりませんが…)オーバーな数字を上げて来ると、恐らくドル円は目先天井でしょう。
また130円台半ばぐらいまで水準訂正して来るのではないでしょうか。勿論、日米金利差が変わらなければドル円は高原状態が予想されますが、そのころには米国のインフレに関する指標ももう少し鮮明に方向感が出ると思われます。
東京市場はメガSQを前に例の如くファストリやキーエンス、任天堂などの値嵩株操作のポジション取りの買いも見られましたが、外国人観光客の受け入れ態勢緩和のニュースで、航空株、百貨店株、鉄道株などが一斉蜂起しているあたりは、先物だけではなく株価材料に資金が向かっているのは明らかです。
プロの投資家が戻ることで今後市場参加者は確実に増えて切磋琢磨され、年末に向けて東京市場が割安で有望であるという正しい投資判断が更に進むものと思われます。
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