昨日の東京市場は、米国市場の大幅安を受けて375円安と9月初頭の安値に接近するまで売られておりました。最近の東京市場は日経平均を見る限りは主体性のない先物主導の展開です。
前日の米国市場を映し、寄付きから高くも安くも窓を開けて始まり、陽線でも陰線でも非常に短い波動を描いております。まさしく方向感がありません。日経平均としては気迷いの域の中での動きでありますが、ここでも個別銘柄は別格であります。
日経平均とは全く違うトレンドで動いている銘柄は多々ありますので、その流れに乗ることが重要であることは言うまでもありませんが、必ず天井がありますので、腹八分、いえ腹七分でお願いします。「ダブルスコープ」(6619)のような例もありますので(これは特別な例と思われますが…)欲をかかずに引き際はしっかりと定めておいてください。
さて注目のFOMC、大方の予想通り0.75%で決まりましたが、パウエル議長の会見は予想以上にタカ派であり、11月以降の利上げ幅にも言及できないぐらいのインフレファイターぶりを発揮しておりました。このサプライズから材料出尽くしで手の平返しとはならずに続落となった米国市場ですが、インフレは一過性と既に間違いを犯しているFRB、あまりのタカ派姿勢は今回も間違いにならなければよろしいのですが。
米国市場の下げは結果的に8月半ばから綺麗に三段下げとなりましたので、テクニカル的には目先かなりいいところまで来ている印象ですが、この下げにはウクライナの親ロシア派勢力による東部ドネツク、ルハンスク州、南部のへルソン、ザポリージャ州の支配地域で、ロシアへの編入に向けた強引な住民投票を決めたことも相当響いております。
ウクライナ軍の反転攻勢を受けてプーチン大統領が急きょ、支配地域の一方的併合に動き出しました。西側諸国の反発は明白ですが、ロシア側の危機感との見方もありますが計れません。ウクライナ侵攻も次の段階を迎え、少々これも厄介かと…。
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