米国市場では先週末注目の雇用統計が発表されました。内容は非農業部門の就業者数は前月から31万5000人増えて、前月の52万6000人増からの伸び悩んだものの依然として高水準、失業率は3.7%であり前月の3.5%から7カ月ぶりに上昇しました。
平均時給の伸びも前年同月比5.2%上昇し、市場予想を下回ったものの依然として高い伸びは続いており、どうも9月のFOMCでは0.75%の利上げは避けられそうにないようです。
それでも各指標は予想の範囲内であることと、市場は既に相当数を織り込んでいることから、景気失速へのハードランディング回避の期待もあり長期金利も下落し寄り付きから上昇のスタートとなりました。しかしながら、後半ロシアのガスプロムからノルドストリーム稼働停止の継続が発表されると、欧州からの燃料危機が警戒され、結局引けにかけては下落となりました。
米国、欧州ともに大きく揺れております。勿論、日本もマクロ要因は同じですが、先週、財務省から4、6月期の法人企業統計が発表されました。全産業(金融・保険業を除く)の経常利益が前年同月比17.6%増の28兆3181億円で、前年を上回るのは6期連続で、利益額は過去最高となりました。
再三申し上げておりますが、決算発表も一段落の現状で日本企業の健闘ぶりは顕著であります。バリュエーションで世界標準のPER15.5倍、米国の18.3倍、日本の12.5倍、改めて法人企業統計で日本企業の割安感は鮮明です。
特に世界のマクロ要因に左右されがちな東京市場ですが、堅調な企業業績で健闘している個別銘柄は多彩であります。東京市場の特徴として、マクロに引っ張られ目先の乱高下はありますが育つものは育っております。
再びご注目ください!鳥の目、虫の目、魚の目!強い者は勝つ相場です。
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