米国市場は再び重要な経済指標の発表を前に、各FRB理事たちのタカ派発言が顕在化しております。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は「インフレは依然としてあまりに高すぎる」、クリーブランド連銀のメスター総裁は「一時停止は考えていない」と分かり易い牽制球を投げました。
ただ、セントルイス連銀のブラード総裁は「金融当局がインフレ抑制のために、来年一段と積極的に利上げを行う必要が生じる可能性を金融市場が過小評価している」と、非常に回りくどい発言をしていることからも、利上げによるオーバーキルのリスクが頭をもたげている現状を、非常に悩ましく思っていることは窺えます。
コンファレンスンファレンスボード消費者信頼感指数は4ヵ月ぶりの低水準の内容でしたが、明日はパウエル議長がブルッキングス研究所主催のイベントでの会見があります。ここでの内容は注目ですが、予想としてはパウエル議長の会見前に各連銀から牽制球が投げられておりますので、既に市場でのボラティリティは限定的かと思われます。
FRBはパウエル議長と各理事との連携が取れているようで、以前のCPIショックのような急変動の教訓もあり、期待にも不安にも適度にガス抜きをしているようで徐々に市場は落ち着いて来るものと思われます。
かたや東京市場はバリュー株有利と言われております通りTOPIXが買われておりますが、昨日はプライム市場、スタンダード市場の下落に対しグロース市場が頑張った展開であり、小回りの利く資金は活発に動いているようです。
小型株指数が8連騰から一年ぶりの高値となっておりますが、俄然値幅妙味はこちらが有利であり、個人投資家は内需成長小型株にシフトし年内にもう一稼ぎしていただきたいと存じます。
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