東京市場でも決算発表が始まりましたが、昨日申し上げました通り悪くないですね。主力の「キーエンス」「レーザーテック」などは予想通りの内容から株価も飛ばしておりますが、振るわなかった「トヨタ自動車」「パナソニック」「村田製作所」なども一時売られはしましたが、一日通しては充分健闘しておりました。
出足はまずまずといったところではないでしょうか。個人投資家が関心の高い小型株はこれからのものが多く来週に集中しておりますが、蓋を開けてみないと分からないのは基本ですが、事前予想を大きく裏切るようなものは少ないかと思われます。
また岸田内閣が事業規模70兆円、補正予算額30兆円規模の景気対策を打ち出しました。このような政策が出ると必ず「あーでもこーでも」と粗探しが付いてくるのがこの世界ですが、現状の日本の需要不足が30兆円と試算されておりますので規模としては合格点であり、必ず経済成長には繋がってまいります。ただ政府試算のGDP4.6%押上げは少々虫が良すぎるかと思います。
更に底流で外国人投資家の動向も変わって来ているようです。先日モルガンスタンレーのロバート・フェルドマン氏の元へ外国人ファンドマネジャーが押し寄せていると申し上げましたが、実際に証券会社のキャラバン隊として活動している筆者の知り合いの証券マンからの情報でも、既に日本株専用のファンドは組まれ活動し始めているようです。
かたや米国市場では11月の利上げ幅は0.75%で動かないと思いますが、随時出される経済指標からは12月の利上げ幅も予断を許さず、傍ら利上げ継続がリセッションという構図も変わらず不透明極まりない状況です。ただこの状況下で、10月の月間上昇率は14%であり実に46年ぶりの上げ幅です。
相場は一番物知りですが、不透明な中で何を示唆しているのでしょうか…?
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