米国市場は200日線を超える水準まで戻したところで、FOMCを迎え政策金利の決定、パウエル議長の会見を明日に控え、寄らば大樹の陰ではありませんがNASDAQよりも好決算のアップル、インテル、キャタピラー率いる大型株に資金は逃げております。
それもそのはず、先週末注目の個人消費者支出(PCE)は前月比0.6%増、個人所得も前月比0.4%増とともに市場予想を上回りました。10月のミシガン大学消費者態度指数確報値も59.9と上方修正されております。
3.9%台まで下げた米長期金利も4.1%、145円まで下げたドル円も149円手前まで戻り先週末の指標から再びボラティリティは拡大しておりますが、加えてフィラデルフィア半導体指数(SOX)も4%の大幅高で底入れを示唆、これまでの悪役だった半導体銘柄には光が差してまいり、マクロ要因は相変わらずまだら模様です。
米国高を受けて東京市場も2万7500円を取り、75日線を突破し昨日申し上げました一目均衡表上値の雲をトライする位置までまいりました。雲のねじれの場面でもある2万7800円近辺ですが、ここを越えて来ると景色はだいぶ良くなってまいります。ボックス形成の日経平均の上限2万8000円抜けも視野に入るか…。
概ね決算発表を終えた米国市場は金融機関の健闘ぶりと、アップル以外のGAFAM銘柄の決算の失望が目立ちましたが、S&P500全体としては事前予想を上回りそうでそれほど悪くないようです。
かたや東京市場の決算発表はこれからピークを迎えますが、日経新聞の発表では円安効果もあり3社に1社が増額修正だそうです。マクロ要因は大体テーブルの上に広がり今後はミクロの決算を織り込みにまいりますので、一層個別を見る眼が求められます。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。