米国では消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の発表から株式市場は急騰、その後小売売上高の強い指標から押し目もありましたが高値でのもみ合いに終始し、迷走する経済環境を尻目に株価は割と強い展開を維持できました。
経済環境は明らかに悪化しております。人員整理の波はIT企業に留まらず半導体など製造業にも波及し、こちらのピークアウト感は未だ感じられません。
先週末フィラデルフィア連銀景況指数が発表されましたが、前月のマイナス8.7から予想マイナス6.0のところ、更に拡大しマイナス19.4と一昨年のコロナ禍の落ち込みを除けば、リーマンショック以来の酷い数字であります。
当然これから発表されるISM製造業景況指数でも、コロナ禍時の急落マイナス41.5を除けばリーマンショック時のマイナス47.8が照準に入る展開が予想されます。
米国市場は戻り一巡から、しばらくは利上げ幅と景気後退の両にらみの展開は変わらないと思われますが、先週までの動きからは乱高下を繰り返しながらも、下値の堅さを試す展開が予想されると思われます。
東京市場は日経平均2万8000円台固めの展開が続くでしょう。傍ら決算発表の終了とともに、出遅れていた東証マザーズを中心にした小型株の戻りが鮮明になってまいりました。
材料難の東京市場も目先はこの展開が続くと思われ、個人投資家にとっては好ましい展開が続くと思われます。
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