米国では中間選挙の投票が一通り終了しましたが、未だ最終結果は出ておりません。下院では事前予想通り共和党が過半数を奪う勢いを維持しつつも、民主党も健闘を見せておりそれなりの議席を獲得しております。
上院では過半数51議席のところ現在49対48、ほとんど互角で、注目の南部ジョージア州が得票率50%の候補がいなければ決戦投票へ持ち越され12月6日となります。投票から丸一日たっても判明しないのは、それだけ激戦区が多いことであり、結果が出ても州法によっては有権者が再集計を求める権利もあり、まだ紆余曲折はありそうです。
しかしながら米国の選挙は自由の国らしく相手候補をけちょんけちょんに貶しますね。日本人の感覚からすると少々見苦しいとも思えるのですが…。
全部決まるのはまだ時間がかかると思われますが、共和党が予想に反し苦しいながらも下院で過半数の勢いですので、民主党が考える財政、増税は見送られそうでこれは株式市場にとってはポジティブ材料でしょう。
さて注目の消費者物価指数(CPI)は予想通りピークを越えました。12月のFRBによる利上げ幅は0.5%となりそうで、こちらもポジティブ材料です。
東京市場の決算発表は今週がピーク、まだ来週多少ありますが一大イベントが終了し、明日明後日は機関投資家も決算資料の分析に精が出ると思われますが、来週以降はこのような投資家層の腰を据えた資金の動きが増して来ると思われます。
東京市場も強い展開が続くと思われますので、CPI発表から巻き戻しの円高が進んでおりますので、物色対象の変化に注意を払い銘柄選択してまいりたいと存じます。
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