一昨日も米国では中間選挙の動向から共和党有利が伝えられると、増税など株式市場に逆風となる政策が出にくくなるとの観測から買われましたが、伸び悩むと上値の重さから行って来い、引けにかけては更に上昇と前日同様乱高下を繰り返したと思いきや、昨日は朝から下げ続けるという目まぐるしい展開が続いております。
それでも大統領選挙の結果よりも、市場が特に注目している消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることを考慮すると、株式市場に至っては割と堅調に推移していると思われます。
金利が上がっている最中ゆえNASDAQは今一つでありますが、ダウは一昨日の日経平均同様、日足の200日線越えから週足、月足でも各主要な移動平均線抜けをトライできる位置まで戻して来ております。
長期金利も4.1%台で落ち着いておりますし、為替に至っては150円から145円台までドル安が進んでおります。投資家心理の面からはブルベアレシオを見てもリーマンショック以来の総弱気、機関投資家のキャッシュポジションはITバブル崩壊以来の高水準です。
嵐の前の静けさ、堅調さなのかもしれませんが、キッカケ次第で一気の巻き戻しから爆発する可能性を指摘する輩もおるようですが、ここは静かに時を待ちたいところであります。
東京市場は決算発表が続き、米国以上の内容で悪くない状況が続いておりますが、昨日は2万8000円の価格帯別売買高の多い水準を前に一服しました。しかしながら今までの悪役の半導体株も底入れし決算発表も今週で終わりますので、この市場は益々選択肢は増えるのではないでしょうか。
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