株式市場はどんなに偉い評論家の先生よりも物知りでありかつ正直で、大所高所からやれインフレはまだ油断できない、利上げペースを緩めないとリセッションになるなどの見解が横行しても、あざ笑うかの如く方向性を見極めます。その一点に着目すると日米ともに市場環境は好転して来ているようです。
昨日の米国市場は感謝祭の休日で、更に今晩の取引も短縮取引でその後は土曜日、日曜日の休みとなれば、だいたい薄商いとなりポジション調整の売りが出て結局ウラウラと下値模索するのが今までのパターンでしたが、昨日の東京市場の商いは13億1110万株をこなし、やはり変化の芽を感じます。
直近の売買代金も日々3兆円から4兆円と高水準の商いをこなしていることも、この市場に資金が集まり始めていることが窺えます。日経平均は先々週の高値を抜けて来ており、TOPIXも節目の2000ポイントを回復、東証マザーズも800ポイント間近となっております。
米国市場では来週11月の雇用統計、再来週にFOMCと年内最後のイベントが続きますが、先日開示されたFOMC議事録でも多くの理事たちが近く利上げのペースの鈍化を指示していることが判明し、その流れを加速させるものとなるのではないでしょうか。
東京市場も同じく好循環が進むものと思われます。先日筆者の後輩に当たる、腕利きのファンドマネジャーと話す機会がありましたが、彼曰く外国人ファンドは消去法から東京市場に資金を移して来ておりますが、まだそれ以上の積極的な動きは出ていないとしつつも、小回りの利くヘッジファンドは既にキャッシュポジションを崩しつつあると話しておりました。
昨日も大型株、小型株問わず資金は循環しつつあり、いよいよ掉尾の一振に向けて準備する段階に来たようです。
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