基本的に米国の要請にも既に耳を傾けないイスラエルの地上戦に、世界の株式市場もリスクを避けている状況です。もともと国連決議にはロシア同様、全く聞く耳を持っていないようですが、日々伝えられる悲劇には閉口いたします。
本来世界の資金を集める米国市場は米国の事情で動きますが、マクロ要因でもインフレはピークを打ったと思われるものの、未だ散発的に強い指標が報告され、ミクロの各企業決算もまちまちの内容が続きます。
頼みのGAFAMの決算もアップルを残し既に発表されておりますが、クラウド事業でアルファベットとマイクロソフトで明暗が分かれ、広告収入を増やし利益率を高めたアマゾン・ドットコムに対して、同じ広告収入改善も2024年の売り上げ見通しに不透明感を示したメタ・プラットフォームズでも明暗別れました。
中東情勢が改善の余地が窺えない状況の中で、頼りの決算でも現状までははっきりしません。今週ミクロの決算が出揃い、次のFOMC、雇用統計辺りでマクロの方向性がもう少し現れればと思われます。
東京市場も先週末の米国市場に引きずられ揃って反落となりましたが、昨日気になった点は2点、このところ市場を牽引し、下げに対しても抵抗力を示していた自動車株が4%を超える下げになっており、悪役が一つ増えた感触です。
その逆に、ここまで常に悪役であった東証マザーズが健闘していたことです。この市場はプライム市場、スタンダード市場のPBR1倍の指標とは一線を画しますが、成長力としての位置づけに世界一の運用会社ブラックロックCEOラリー・フィンチも注目しております。
指数だけでも2006年の607ポイントに肉薄する618ポイントで、各テクニカル分析はどん底を示し、モメンタムには改善の芽が出て来ております。この市場にも利益成長著しい銘柄が埋もれており、こういう時期にこそ調べる価値は有りかと…。
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