米国では昨日4.8%台まで上昇した長期金利が4.5%台まで下落してまいりました。それに合わせるように、時間をおいて今後為替のドル高円安も徐々に修正されるものと思われます。
何ヶ月にもわたりピークアウトと叫ばれながらも、各所で抵抗を示したインフレ圧力も今週の消費者物価指数(CPI)の発表を控えるものの、債券市場は先取りし始めているようです。
米国市場は来週から本格的決算発表に入りますが、それまでに金利、為替などマクロ要因に手掛かりが見られることから、いよいよ個別の決算に資金が向かう展開が始まります。株式市場の黄金期に向けて始動するわけですね。
東京市場は一昨日の先物の買い戻し急騰劇から引き続き昨日も連騰しましたが、昨日は日経225先物の色彩が強かったようです。上昇しているものの値上がり銘柄の4倍の値下がり銘柄が排出され、直近の騰落レシオの下値を切っておりました。
値上がりを牽引したのは、半導体の「東京エレク」「レーザーテック」、更に「ファストリ」「ソフトバンク」と、お馴染みの顔ぶれが並びました。
全体材料難から好決算等好材料には資金は向かっておりますが、昨日も一昨日も全体を動かしているのは先物であり、東京市場の個別銘柄は再来週から始まる決算が大いに楽しみになってまいりました。
恐らく米国市場のインフレピークアウトがより鮮明になる来週あたりから、東京市場でも決算を先取りする動きが出て来るものと思われます。従って来年セル・イン・メイに向けて押し目買いに変更ございません。
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