緊迫の中東情勢は、本格的な地上戦に向けての地ならしなのかガザ地区への空爆、地上作戦は拡大しております。もはや体をなしていない国連の停戦決議なども聞き入れられる訳もなく、益々悲劇的な展開となっております。
中東への原油依存度の低い米国では日本ほど影響は見られませんでしたが、さすがに本格的地上戦ではないとイスラエルが主張しつつも、ガザ地区への侵入時間の拡大は想定を超えているようで、米国市場でも警戒感が増しております。
今週の東京市場も引き続き中東情勢を睨みながらの展開となりますので、好決算銘柄を主体に展開するものと思われます。
先週も当欄でお伝えした地銀株、特に「千葉興業銀行」をご連絡いたしましたが、早々に新高値を更新してまいりました。
世界の金利が上昇するなか海外業務で収益を上げるメガバンクと違い、地銀は預金と貸し出しの金利差や市場運用で稼ぎますので、金利上昇は業務改善に繋がり易いのですが、今回は以前とは大分環境が違って来ております。
金融庁も各地方のスタートアップ企業を育成する政府のプログラムから、融資に社長の裏書を求めない方針の通達を出しました。以前は融資に担保と保証人は当たり前でしたが、これだと少々会社が傾くと社長は全財産を失うという日本的経営の弊害が問題とされておりました。
今後は地銀にも積極的に業態見極めとリスクを取る融資姿勢が求められます。更に金融庁の方針で各県に地銀が3行も4行も必要ないとの考えがありますので、現在SBIグループが進める地銀再編も刺激材料です。
まだまだこの分野は、変化を先取りする台風の目となる銘柄が出て来るものと思われます。
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