米国市場は16年ぶりの長期金利4.9%台に総じて意外と冷静です。いやいやそんなことはないいずれ急落が待っているとする輩もおりますが、過去の経験則からは高金利が続いているうちは大丈夫、注意が必要なのは利下げが始まる頃と思われます。つまり来年ということで、現状は始まっている決算発表に資金が集まる方向かと存じます。
東京市場は相変わらずボラティリティーが高いですね。これはミクロの個別銘柄は別として全体では先物の空中戦が目立ち、実需の買いが少ないからと思われます。9月以降外国人投資家の売り越しが目立ちますが、その正体は目先の先物筋です。
昨日の朝のモーニングサテライトでJPモルガンの西原里江氏が指摘しておりましたが、4月以降外国人投資家の買い8兆円のうち3兆円が売りに出たようですが、ほとんどヘッジファンド系の目先資金で、腰の入った長期資金は殆ど売っていないようです。
また昨日の日経新聞でも、世界の機関投資家が日本株への投資配分を高めているとの記事があり、バンク・オブ・アメリカの調査では日本株オーバーウェートと回答した比率は、5年ぶりの強気水準に傾いているようです。
更に、日本企業の成長は市場予想を上回り、ガバナンス改革も海外投資家からの関心を集め続けるとし、世界最大の資産運用会社ブラックロックは日本株の投資判断を一段引き上げ「オーバーウェート」としております。
外国人投資家は日本株を冷静に見ておりますね。イスラエル、ハマスの件もそうですが、目先の波乱要因に乗じてボラティリティーを高め仕掛け的な売り買いをしているのは一部の短期筋のヘッジファンドということです。
懸念の中東問題も必ず落としどころを探り、解決策を見出すと思います。世界の火薬庫と言われる中東は、ロシア、ウクライナとは全く意味合いが違います。日本の個人投資家のお家芸逆張り志向で年末ラリーに向けチャンスを掴んでいただきたいと存じます。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。