米国市場では長期金利が17年ぶりの水準まで上昇し、パウエル議長の講演もタカ派的発言に偏るのは致し方ないかと思われます。ただこの時間帯での利上げは中東情勢も鑑み無しとの判断が妥当だと思います。米国市場は今週から本格化する決算発表で如何に資金を集められるかが注目ですね。
東京市場は相変わらずボラティリティーが高い状態で、日経平均の500円、600円は簡単に乱高下します。先物の空中戦が主流でありますから致し方ないと思われますが、10月の第一、第二週の外国人投資家の売買動向は1兆円近く買い越しておりました。
中東情勢など気になり委縮しがちですが先週末当欄でも申し上げました通り、日本企業の市場予想を上回る成長、ガバナンス改革に期待する腰の入った海外マネーはこういうところをコツコツと現物沈潜しているようです。
総じて悪いのが東証マザーズで、先週のネット証券の東証マザーズの評価損率はマイナス28%と報告されました。既にかなり進んだ追証状態であり、その処理玉も下げに拍車をかけて模様です。
今週も懸念の中東情勢はイスラエルが何時地上戦に入るか、隣接するアラブ諸国がイスラエルの過剰防衛に対して反イスラエルに固まりつつあるようにも見えますので、実行された場合には益々不透明感が台頭します。
それでも東京市場は決算発表が始まり、膾を吹き続けてもタイミングを逸します。決算内容だけはチェックを怠らずにまいりたいと存じます。先週も申し上げました通り、サプライズ決算はマクロの景況を受けつつも下値を切り上げております。
このマクロ要因は必ずどこかで転機を迎え、好サプライズ銘柄はその時は待ったなしで上値を取りに行くものと思われます。
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