日米ともに下げ止まりません。止まぬ雨は無しの通りどこかで下げ止まるのですが、今回はこれだけの急落を前に新たな売り材料が出た訳でもなく、欧米の金利が高いと言っても今始まったことではありません。
それでも月曜日の寄り付きが3万2101円ですから、昨日までの3日間で下げ幅は1575円ですので、昨年12月の前黒田日銀総裁の下、突然の金融政策の修正というネガティブサプライズ以来の短期大幅下落であります。
市況解説も今まで語られる悪材料のすり合わせで、あまり合点の行く説明は難しいかと思われ、要は如何に市場環境が良くても世界同時株安に流された需給悪は、吐き出さないと終わらないというのが本音かと思われます。
そこで少々角度を変えて、テクニカル分析を米国のVIX指数(恐怖指数)にスポットを当てると、昨年1月に38.94ポイントを恐怖の高値とすると、戻っちゃあ売られ(戻るのが恐怖で売られるのが安心と捉えます)を繰り返し、1年10ヵ月に渡り大きな安心の波となっております。
その間戻る恐怖の波は3回あり、今回が4回目です。過去3回とも週足では2〜4本で天井を打ち売られております。今回は現状3本目ですので、あるとすればあと1本です。更に過去3回のトレンドラインからは22〜23が天井と推察され、現在20.88ポイントのVIX指数は、来週目標値に到達するかと思われます。
もう一つ騰落レシオです。9月25日の141.18から7営業日で87.65まで、実に53.5ポイントの急落です。過去は今年5月16日の148.86から8営業日で104.29まで44.57ポイント、因みに当時は騰落レシオが冷やされてから7月の高値3万3753円まで上昇しました。
如何に日経平均だけでなく、騰落レシオでも驚くべき急落をしている訳で、VIX指数共々参考にしていただければ一喜一憂せずに済むかと存じます。
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