クリスマス休暇明けの米国市場は、市場参加者も少なく薄商いでありましたがダウは反発、NASDAQ、S&P500は3日続伸となり、引き続き強い展開となっております。
ただ今年の米国市場はマイクロソフト、アップルなど、マグニフィセント7と言われる一部の銘柄に商いが集中したために、如何にもこの7銘柄のバリュエーションは相当割高になっており、ITバブルの崩壊を懸念する意見も見られます。
昨日も「アマゾン」、「アルファベット」など主力銘柄の下落に対して、ラッセル2000の上昇が目立ちましたが、来年のEPS変化率がNASDAQは15.3%、S&P500が10.0%に対しラッセル2000は23.6%(資料マネックス証券)と試算されており、この辺りを米国市場は先取りし始めているようです。
さて東京市場も終始強い展開でしたが、大納会に向けて大分ドレッシングが目立ちます。来年から新NISAがスタートしますので、現預金に眠る資金を株式市場に迎え入れることに官民挙げての戦略ですから、来年に向けて多少差っ引いて考えた方がよろしいかと存じます。
物色対象は相変わらず売り込みの入った値嵩株と、紅海でのフーシ派のタンカー攻撃で再び海運株とお馴染みの顔ぶれですが、個人投資家の税金対策売りの終了から、小型株の一角に押し目買いが入り、率では東証グロース市場の上げ幅が大きかったようです。
米国市場での動きが東京市場にも伝わります。足元の業績を見据えれば、理不尽に売られたこの市場の珠玉株が数多くあることが確認できます。
来年の米国ラッセル2000の増益率が抜きん出ていることで買われ始めておりますが、東証グロース市場でも同じことです。この市場を分析する価値は非常に大きいと存じます。
今年1年、ご拝読いただき誠に有難うございました。来年も皆様の少しでもお役に立てるよう努力してまいりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
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