米国市場では、FOMCでのパウエル議長の3回の利下げ発言から株式市場は強い展開が続いております。ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の未だ利下げの議論はしていないし、3月利下げの議論は時期尚早と発言も無視のいいとこ取りです。
現状までは各連銀総裁がハト派な発言をすると、すかさずパウエル議長が否定的な見解を示し前のめりになる市場を牽制するのがパターンとして定着しておりましたが、今回は役目が逆転しております。
株価上昇がその資産効果から再び消費が爆発し、インフレ再燃となることを金融当局は恐れているので、折に触れ市場冷やす発言は出ると思われますが、現状の幅広く物色対象が広がった米国市場の好循環はしばし続くものと思われます。
東京市場では注目の日銀政策決定会合を前に、様子見ムードの台頭から全体では上値の重い展開が続いておりますが、かといって債券が売られている訳でもなく、国債利回りは再び0.6%台に下落しております。
昨日も申し上げましたが、マイナス金利解除までは未だ距離があると思われますので、現状できる範囲の正常化は既に有形無実化している、イールドカーブコントロール(YCC)の解除であれば問題ないかと思われます。
昨日は急激に乱高下を強いられた為替も落ち着いてきているので、株式市場は噂で売って事実で買いになるかと思われます。今回は本来経済の後押しになるべき政治が全く情けない展開となっておりますので、下げの要因にはこちらも加勢しているかと思われます。
現在の東京市場は、森(日経平均)は今一つでも、好材料を持つ木(個別銘柄)には資金は集まっております。昨日エコノミスト懇親会で茂木幹事長が辰年は十二支の中で平均28%株価は上昇と断トツの成績ですと仰っておられましたが、危険水域に入った政権が今後の足枷にならないことを祈るばかりであります。
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