騰落レシオ170はさすがに買えませんと話題にした通り、米国市場はダウ、NASDAQ、S&P500ともに大幅安となりましたが、昨日薄商いの中でもあっという間に戻しました。この辺りは米国株の強さの象徴であります。
外国人機関投資家はほとんどがクリスマス休暇となりますので、米国市場もこれから更に商いは減少して来るものと思われ、株価は上下にブレは大きくなりそうです。
ただ、薄商いの中ミーム株などを中心にしたサンタクロースラリーがあるかもしれません。現地法人からのニュースでは個別には目先資金は動いているようですが、逃げ足の速い資金かと思われます。
年内発表される新規失業保険申請件数、GDP、PCEデフレーターなどの経済指標は有りますが、既にFRBの姿勢が明らかになっていることから、よっぽどのインパクトのある数値にならない限り大きな材料にはならないかと存じます。
東京市場でも、日銀政策決定会合を跨いでクリスマス休暇前の一稼ぎを目論んだヘッジファンドは、植田総裁の紛らわしい発言から見事に玉砕したようです。
昨日までの3日間で為替を巻き込んでの先物への売り仕掛けは思惑通りには運ばなかったようで、「ファーストリテイリング」の動きを見れば一目瞭然であります。
先物の波乱で例年なら既に峠を越しているはずの年末の損益通算売りが未だに残っているようなので、来週前半までは下落ないしは動いていない銘柄にはこまごまとした売り玉は出て来そうです。
東京市場も年末に向けて商いが減少して来ますが、アルゴリズム取引が相変わらず横行しておりますので、訳の分からない為替と株価の乱高下には注意が必要です。従って、突然の波乱には一喜一憂せず、しっかり本質を見据えておいてください。
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