米国市場では10月の求人件数が市場予想を大幅に下回る873万3000件と報告され、2021年3月来の低水準となり長期金利は4.1%台まで下落しました。
来週のFOMCでは、前回同様利上げは見送られることはほぼ間違いないと思われますが、とは言え現状の雇用環境は未だしっかりしていることと、個人消費が堅調であることから、来年早々の利下げの言及は時期尚早かと思われます。
暫くこの水準を起点に推移するものと思われ、利上げ効果浸透と経済への影響、景況判断の駆け引きがしばらく続き、材料難から米国市場の上値取りは少々もたつくかと思われます。
東京市場はメジャーSQの週の特徴的な姿であります。一昨日は「主だった材料もないのに500円安ってどういうこと?」という質問を数々受けましたが、先物の週の特徴なので、「今日下がった分明日上がりますよ」と単純にお答えしておりましたが、昨日は一昨日以上の上げとなりました。
ただその内容は、半導体値嵩株では全値戻しから高値を取ったのは「レーザーテック」のみで、何時もの「東京エレク」「アドバンテスト」は戻り切れず、変わって電子部品などの225採用銘柄が物色されており資金の広がりを感じます。
今日もSQ値決定に向けて空中戦が展開されると思われますが、年末高に向けて8日が幻のSQにならないよう戦略を立てていただきたいと存じます。
先物主導ですが、昨日は個別銘柄への広がりも出て来ており、SQ通過後の来週以降は主役の値嵩株に乗れなくても、中堅銘柄、小型銘柄に向けて餅代稼ぎの資金が奮闘すると思われ、積極的に臨みたいところであります。
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