先週の米国市場は、雇用統計の強い数値に長期金利が多少反応しましたが、ミシガン大学の期待インフレ率が先月の4.5%から3.1%と2021年3月以来の低下で、株式市場は冷静に強弱材料を咀嚼し、ダウ、NASDAQ、S&P500ともに年初来高値を更新しました。
強い展開が続いておりますが、週間ベースでの上昇率では小型株市場であるラッセル2000がダウ、NASDAQ、S&P500の上昇幅を上回り、大型テック株が牽引する一方で物色対象は広がりを見せており、いい感じですね。
消費者物価指数(CPI)、FOMCを控えますが、利上げなしの上に先行きの追加利上げの言及もないのではとの観測が出ており、米国市場の強い展開は続くものと思われます。
東京市場では先週の乱高下はアルゴリズム取引が波乱要因とはいえ少々驚きました。植田日銀総裁のチャレンジング発言も、市場は過渡に織り込み過ぎではないでしょうか。
既に日銀の金融政策の微調整から1%まで容認としましたが、金利が上昇したのはその直後だけで、その後は0.6%台まで下落し、植田発言が先週出ても0.7%台止まりであります。
仮にイールドカーブコントロール(YCC)が次の日銀政策決定会合で撤廃となったとしても、金利の急上昇など起きないと思われます。それよりも少々気になるのは政治スキャンダルです。
この裏金と称されるものは 当初5年間1億円ほどとされておりましたが、一人で4000、5000万円という議員も複数人出てくる始末です。更に一般人には理解しがたい、政治家個人に渡された「組織活動費」なるものだとセーフになる可能性のありだとか…?とにかく呆れますが、株価の足を引っ張らないでもらいたいものです。
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