米国の11月の雇用統計は、UAW(全米自動車労組)のストライキが収拾し労働者が現場に復帰したことで、市場予想18万人のところ19万9000人増と強い数値が報告されました。
失業率は0.2ポイント改善し3.7%、平均時給の伸びは市場予想通り前年同月比4.0%の伸びとなりました。
UAWの組合員は46万人ほどで構成されておりますので、11月はストライキ収拾の影響は特殊要因としては大きかったと思われます。12日からのFOMCへの影響は軽微であると思われ、3会合連続の利上げ停止の方向性に変わりないかと存じます。
この発表を受けて、一時長期金利の反発も見られましたが長くは続かず、米国三指数(ダウ、NASDAQ、S&P500)はともに年初来高値を更新しました。VIX(恐怖)指数は12.35とこちらも年初来最低を記録しました。
それにしても米国市場は強いですね、先日VIX指数も日本の日経平均VI指数も歴史的水準なので注意が必要と申し上げましたがさにあらず、調整をしたのは東京市場だけとなりました。
ただ先週の東京市場はメジャーSQの週であり、先物の空中戦で思わぬ乱高下の中で日銀総裁、副総裁のサプライズな発言まで出ましたので、こちらも特殊要因が重なった格好となりました。
お陰で過熱していた日経平均VI指数、騰落レシオは急激に冷やされ、ここから個別銘柄を責めるタイミングとしては良い形となったのではないでしょうか。
メジャーSQが終わり、年末に向けて幾分資金が小粒化し現物市場で動いてまいります。弊社も早速低位株の中から攻めてまいりたいと存じます。
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