米国市場は連騰からダウは史上最高値を更新しました。既報の通りFOMCでは3会合連続で利上げを見送り、今回の会合では来年の利下げが話し合われたことが報告され、予想以上のハト派でした。
声明文の中ではGDPの鈍化が示されたことと、失業率が今より上がる予想が付け加えられ、物価見通しの低下も示され、ポジティブサプライズだったと思われます。
米国市場の長期金利は4%を割り込み円高ドル安が進み、当然株式市場の物色対象にも変化が見られるようです。金利が上がっていれば「寄らば大樹の」ではありませんが、市場資金はより安全を志向し、下がってくればリスクを取り成長株を志向します。
直近の長期金利の動きから先週も週間騰落ではラッセル2000の上昇率がS&P500などを上回り、一昨日もFRBの金利見通しからダウ、NASDAQ、S&P500が1.2〜1.4%、ラッセル2000は3.66%の上昇となり、昨日も同じ傾向を示し物色対象の広がりを感じます。
この動きから東京市場も強い展開が予想されましたが、為替の急変が水を差しました。僅か1週間の間に147円台から141円台、更に146円台に戻し、今度は140円台へと動き、SQ週の日経平均のように乱高下であります。
常軌を逸した動きに市場資金は収縮したようです。こうなりますと年内税金対策売りに拍車がかかりますが、この一時的需給谷を利用する押し目買いも見られ、直近のグロース市場の売買代金の上昇に反映されているようです。
昨年も12月に対策売りから100ポイント下落したグロース250指数(当時は東証マザーズ指数)は翌年1月に全値戻しとなっております。参考にしていただければ幸いです。
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