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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

2024年9月アーカイブ

米USスチールの社名にUSが無かったら風向きは随分違うでしょう。

  

米国ではバイデン大統領が国家安全保障上の懸念を理由に、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を阻止する方針を近く発表すると伝えられました。これは大統領選共和党候補のトランプ氏も、更に民主党候補のハリス氏も同じく反対を表明しております。

 

USスチール側としては、現状業績も悪く日本製鉄による買収は渡りに船であり願ってもないお誘いであるにもかかわらずです。現にUSスチール側では、買収が成立しなければ数千人の組合員の雇用を危険にさらし、複数の製鉄所の閉鎖や本社移転も余儀なくされるとしております。

 

案の定この発表でUSスチールの株価は1日で17.5%の急落となっております。激戦区のピッツバーグですから、全て選挙のためなんでしょうね。戦勝国米国の象徴であるUSスチールを何で敗戦国の日本に買収されなきゃいけないんだ?その程度の発想だと思います。

 

世界のトップを自負するアメリカ人の考えそうなことで、USスチールのUSが別の名前だったらすんなり通っていたかもしれませんね。現在対米外国投資委員会(CFIUS)が国家安全保障上の問題がないか調査しているようですが、結局は現在世界24位(随分低い)のUSスチールは世界4位の日本製鉄に買収されると思われます。

 

少々相場からずれましたが米国は週末の雇用統計を待つ相場であり、米国以上にブレている東京市場でも下げの主役は225寄与度の高い値嵩株、昨日も「ファストリ」「東京エレク」2銘柄で半分以上日経平均を動かしておりました。

 

その傍らトレンドの出ている個別銘柄は昨日もしっかりしております。大きな動きをする日経平均には引っ張られ場面は当然ありますが、本質は全く変わりません。胆力を持ってまいりましょう。

 

 

弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。

米国以上に下げた東京市場、隠れた悪役は金融所得課税?

  

今回の米国市場の大幅安はISM製造業の景況感が悪化したからとの解説が主流ですが、果たしてそうでしょうか。5カ月連続の50割れで予想値47.5のところ47.2で着地ですが7月の46.8を上回りました。

 

一見してそれほど悪い数字には思えませんが主要三指数は大幅安となりました。5カ月連続の割れなら、4カ月連続の50割れからのダウ新高値は説明がつかないと思うのですが…。

 

それよりもダウは「ボーイング」、NASDAQは「エヌビディア」の商いを伴った下落が今回は悪役となった面が大きかったと思われます。遅れて来た「エヌビディア」ショックとでもいえる下げとなりました。

 

米国市場は雇用に関する指標が3日続きますので押し目買いも入り辛かったと思われますが、雇用統計は結構な上振れが予想されますし、5日のISM非製造業の景況感はサービス業が好調なので予想を上回ると思われます。

 

従って、景気減速を占う重要指標発表週の初日に大幅安となった米国市場も、その後の指標の落ち着きとともに上げ下げツーペイの展開になるのではないでしょうか。

 

米国安を受けた東京市場は再び米国以上に売られました。ドル円が三番底探りの展開になっていることも気がかりでしたが、加えて東京市場にとってはタブーとされている金融所得課税の話が、総裁選を前に突然持ち上がったことが大きかったと思います。

 

貯蓄から投資への国策と全く整合性が取れない話を、総裁選候補の古い政治家から発信されました。古い石破、河野の名が挙がっておりましたが、既に見飽きて刷新感はない方々ですね。やはり新時代、金融課税増に反対している新しい候補の方にお願いしたいですね。

 

 

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売買代金は再び3兆円台、まだまだ個別銘柄です。

  

米国市場はレイバーデーの休日が終わり、いよいよファンドマネジャーも復帰、とは言うものの今年はあまり休めてはいなかったと思われますが、それでも彼らも遊んでいられませんので実弾を入れて来るものと思われます。

 

今週はJOLTSの求人件数、ADPの民間雇用、更には本丸雇用統計と雇用関係の重要指標が発表になりますが、その前にISMの景況指数です。50割れは想定内ですが、細かく見れば46.4が注目点になります。

 

今回のFOMCでの利下げは既に織り込んでお有りますが、その下げ幅を決めて来るのがこのISMと雇用関係の数字と思われますので、今週はレイバーデー明けの大変重要な週と考えられます。

 

現状までの最も重要な注目点は米国経済がソフトランディングかリセッションかの判断ですが、今までの数字を冷静に分析すればソフトランディングと判断できます。ただこの解釈が80%のコンセンサスを得ていることがやや気がかりであります。

 

マクロ指標の剣が峰を迎える米国市場を横目に東京市場も方向感がありません。個別銘柄の材料を追いかける相場に変更の余地はありません。

 

 昨日も申し上げました通り、物色の中心は中小型株ですから多少大きめの上げ下げは付き物です。無闇に持続すればいいというものではなく、買いの根拠が変わらなければ簡単にふるい落とされるなということです。

 

ケースバイケースで日柄もかかる場合もありますが、光る銘柄ばかり見ていると気持ちも揺らぎ余計な売買を繰り返す羽目になります。木を見る相場と割り切っても冷静に臨んでいただきたいと存じます。

 

最後に、未だに時代に逆行する石破氏の金融所得増税の見識の無さに辟易!

 

 

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3万9000円の価格帯売買高は少々骨か?

  

 「弊社のお客様を含め、台風10号による被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。弊社も株式投資を通し何かのお役に立てればと存じます。」

 

さて、米国市場は本日レイバーデーの休日で株式市場はお休みです。レイバーデーとはもともと労働者を讃える日なのですが、現状では夏休みの終わりを意味し、この三連休で最後の休暇を満喫し翌日からのまた頑張りましょうという意味が込められているようです。

 

従って米国株式市場ではセル・イン・メイ・ゴーアウェイ(5月に売ってそのまま市場から去れ)という教えの後は、レイバーデーには戻って来いというアノマリーがあります。が、今年は当てはまりませんでした。

 

米国市場では夏の間もインフレ、景気減速に対する各指標が入り乱れ荒れておりましたので、各ファンドマネジャーもおちおち休んでいられなかったのではないでしょうか。

 

その米国市場ですが先週末のPCEデフレーターも想定以下であり、利下げに対する環境は更に整いつつあります。今週が雇用に関する指標が続きますが、ここで方向性が出て来るのではないでしょうか。

 

さて東京市場はここまで出来過ぎと思える戻りを入れてまいりましたが、さすがに価格帯売買高が厚い39000円の戻り売りに、昨日の朝高は続きませんでしたが個別銘柄の物色意欲は旺盛と思われます。

 

昨日は朝方半導体株がしっかりしておりましたので、戻り高値に淡い期待を寄せましたが、メガSQに向けて「ファストリ」の動きから先物の色彩が強かったですね。個別銘柄はふるい落としを含めた乱高下が伴います。シートベルトをしっかり締めて、付和雷同は禁物です。

 

 

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米国では給料が下がり始め、ソフトランディングの側面か?

  

注目の米国「エヌビディア」の予想通り素晴らしい決算発表が終わり、更に予想通りその後株価は軟調、足元は文句なしの内容でも今後の成長力を見極める時間帯にこれから入るものと思われます。

 

強い米国市場も昨今の景色は以前の「エヌビディア」一強ではなく、物色対象は広がりを見せており、金利低下の道筋から出遅れていたラッセル2000も俄然元気が出て来ており、非常に好ましい展開であります。

 

好調が続く米国経済ですが、FRBが懸念を抱く労働市場では少々変化が見られるようです。米国求人サイト、ジップリクルーターの分析によるとホワイトカラーに該当する業種の多くで給与水準が低下しているようです。

 

更に、最近では建設、製造、食品といったブルーカラーに該当する業種でも新規採用の給与水準がさがる傾向が浮上しております。

 

企業の間では、相対的にコストは低い都市での求人や給与水準が下がる契約社員の求人に切り替える動きが見られると、リクルーターや企業アドバイザーは指摘しております。

 

年収数万ドル減が当たり前のように提示され、明らかに鈍化する雇用市場における力関係は変化して来ているようです。これもソフトランディングへの側面かと思われます。

 

東京市場も当欄指摘の通り、為替のドル円二番底から売られていた半導体株も底入れして来たようで、戻り過程で意外と足腰強くなっているようです。

 

半導体株の下落は地合いを悪くしますので、この底入れは周りの個別株物色に大いに貢献するものと存じます。

 

 

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