先週の米国市場では注目の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)が発表され、概ね順調にインフレが鎮静化しているものの、CPI、PPIともに誤差の範囲とはいえ若干の再燃へのリスクも内包していたようです。
発表時両日ともに神経質に株安で反応しましたが、すかさずハイテク銘柄を中心に押し目買いが入る展開となり、市場環境としては悪くない展開でありました。
先週末も目先の材料消化からFOMCまで手掛かりがない中で、主要三指数は堅調に推移、ダウ、S&P500は史上最高値が照準に入ってまいりました。
当欄でも指摘しておりますが今週のFOMCで利下げは0.25%の利下げでスタートすれば、先の利下げスケジュールも描き易くなると思われます。米国市場にとってはソフトランディングを想定し徐々に業績相場に移る好展開が想定されます。
東京市場も8月の暴落の2番底があるとすれば、先週申し上げましたが、暴落暴騰の起点である3万5000円を切ることはないだろうと示した通りであり、先週の3万5247円が2番底と考えてよろしいかと存じます。
先週末のメガSQでも売買代金は盛り上がらず、4兆円台と久々の低水準でありました。米「エヌビディア」の上昇から東京市場でも値ごろ感から半導体値嵩株に買い物が入りましたが未だ整理未了、主役は個別の材料株と思われます。
先週末「会社四季報」の第四集秋号が発売されましたが、控えめな通期予想からは想定以上の進捗率を第一四半期から出す企業が多く、その辺を織り込んでいる今回の四季報は見応えがあります。
重要な四季報第四集、三連休を利用してじっくりお宝銘柄を探った投資家も多かったと思われますが、今週からその成果を発揮するタイミングとされます。既に先週来強い展開で動く銘柄もありますが、選挙などで不透明な環境からまだまだ出遅れ個別銘柄の活躍場面が続きます。
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