昨日申し上げました通り、雇用統計に発表を終えた先週末の米国市場は随分と神経質な展開であったと思います。報告された雇用者数、失業率を見てもそれほど売られる内容とは思えません。
イエレン財務長官の談話でも「金融システムに赤信号は点滅していない」とし、ソフトランディングを達成したことを示し、「リスクはあるものの、インフレを有意に押し下げることができたことは全く称賛に値する」と指摘しております。
この環境での全体の下落はNASDAQの下げが特出していることから、「エヌビディア」を中心としたメガテック銘柄の整理が地合いを悪くしているとの見方が妥当ではないかと…。
更に、その「エヌビディア」でさえも一時PER40倍以上に買われておりましたが、足元29倍までバリュエーションを下げてまいりました。とりあえず妥当な水準まで値幅整理は届いたのではないでしょうか。
政治的日程も今後絡んでまいりますので、大きな流れは出辛く未だ日柄整理は入ると思われますが、押しの浅いダウの動きからも個別銘柄への物色意欲は変わらないと存じます。
その意味では東京市場も一緒ですね、昨日も「ファストリ」の動きを見ていればメガSQの週らしく日経平均は右へ倣えであり、振幅が大きくなれば個別銘柄も引っ張られます。
従って、地合いによりファンド系資金が入った銘柄でも仕上げの時間は流動的になります。8月の暴落でもこの真理は変わりませんで、瞬快最大風速を受けながらも、自ずと買われる銘柄は買われてまいります。目先の動きに付和雷同せず臨んでまいりましょう。
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