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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

米USスチールの社名にUSが無かったら風向きは随分違うでしょう。

  

米国ではバイデン大統領が国家安全保障上の懸念を理由に、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を阻止する方針を近く発表すると伝えられました。これは大統領選共和党候補のトランプ氏も、更に民主党候補のハリス氏も同じく反対を表明しております。

 

USスチール側としては、現状業績も悪く日本製鉄による買収は渡りに船であり願ってもないお誘いであるにもかかわらずです。現にUSスチール側では、買収が成立しなければ数千人の組合員の雇用を危険にさらし、複数の製鉄所の閉鎖や本社移転も余儀なくされるとしております。

 

案の定この発表でUSスチールの株価は1日で17.5%の急落となっております。激戦区のピッツバーグですから、全て選挙のためなんでしょうね。戦勝国米国の象徴であるUSスチールを何で敗戦国の日本に買収されなきゃいけないんだ?その程度の発想だと思います。

 

世界のトップを自負するアメリカ人の考えそうなことで、USスチールのUSが別の名前だったらすんなり通っていたかもしれませんね。現在対米外国投資委員会(CFIUS)が国家安全保障上の問題がないか調査しているようですが、結局は現在世界24位(随分低い)のUSスチールは世界4位の日本製鉄に買収されると思われます。

 

少々相場からずれましたが米国は週末の雇用統計を待つ相場であり、米国以上にブレている東京市場でも下げの主役は225寄与度の高い値嵩株、昨日も「ファストリ」「東京エレク」2銘柄で半分以上日経平均を動かしておりました。

 

その傍らトレンドの出ている個別銘柄は昨日もしっかりしております。大きな動きをする日経平均には引っ張られ場面は当然ありますが、本質は全く変わりません。胆力を持ってまいりましょう。

 

 

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