注目の消費者物価指数(CPI)の発表を終え順調にインフレ鎮静化は進んでいるものの、コア指数に若干強い数値並びに粘着性の高い住居費が未だ粘っこく高い水準を維持していることから、米国市場は当初ネガティブに反応しましたが、ハイテク銘柄の一角に押し目買いが入り主要三指数は反発しました。
コア指数も住居費も今年の趨勢からは、あの程度の数値であれば誤差の範囲と思われますが、各指数に対し市場はかなり神経質な展開となっております。
それでも米国市場はFOMC前に重要視されるマクロ指標はだいたい出揃いましたので、後は来週のFOMCで利下げ幅が0.25%か0.5%に話題は移りますが、コア指数の強さを計れば概ね0.25%かと思われます。
あまり小幅な下げ幅だと米国がインフレに突入しているにもかかわらず、FRBの物価高は一過性とのミスジャッジがこれまでインフレ退治が長引かせたという判断ミスの二の舞という懸念もありますが、米国経済はそれ程減速しておりませんので問題ないかと思われます。
マクロ要因を織り込んだFOMC後の米国市場は、今度はミクロの業績相場に移行して来るのではないでしょうか。
さて東京市場は、昨日8月急落時の大商いで追証の処理が1週間で1兆円という過去に例のない整理をしたことから、急騰急落の起点の3万5000円を切るのは理論上難しいのではと申し上げた通りまずは反発いたしました。
どうでしょうか?相場の女神様が微笑む押し目買いは出来ましたでしょうか。相変わらず乱高下を伴う相場ですから、また本日思わぬ下げもあるかもしれませんがメガSQ通過からは、この波乱相場でも上値を追っている個別銘柄が再び中心となる相場展開かと存じます。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。