昨日は最初で最後のトランプ、ハリス両氏の公開討論会が日本時間午前10時からライブ映像で放送されました。握手で和やかに始まりましたが、その後は予想通りすかさず貶し合いの展開となりました。
東京市場も米国同様あまり動かず面白くないので同時通訳を聞いておりましたが、未知数であったハリス氏に安定感があると思いました。拮抗していた支持率は討論会後には若干ハリス氏が上回ったそうです。
無事討論会を終え、午後からは市場参加者も本腰で相場に向かうと思いきや、日銀の中川順子審議委員が講演で追加利上げに前向きな考えを示したことが伝えられ、為替は8月5日の141円台を突破し140円台まで円高が進み、連れて日経平均は全面安となり一時900円安を覗きました。
今週はメガSQの週で、水曜日のアノマリーと伝わる通り大荒れの一日となってしまいました。米国のFOMCを前に消費者物価指数(CPI)の発表を控え、東京市場でも買い物が入っていない状態での先物の空中戦で値を消しました。
巷で言われている通り、9月は日米ともにパフォーマンスの悪い株式市場ですが、もう既に本日を含め立ち合い日数で半分を通過して来ており、日経平均でも昨日辛うじて月曜日の安値を切りませんでした。
FRBの各理事の発言で相場が動くように、日銀の審議委員の発言でAIが察知しアルゴリズム取引のスイッチを入れるケースはありますが、先日申した通り8月5、6日の追証の大整理の下まで売り込む個人投資家はいないと思います。
7日連続安の東京市場で、下値の堅い個別銘柄もこの乱高下に当然引っ張られますが、こんな状況は何度も経験してきている筈です。冷静に押し目買いで臨めば最後に相場の女神は微笑んでくれると思われますが、怖くて動けないという方は少々待ってもよろしいかと存じます。
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