米国ではFOMCでの0.5ポイントの大幅利下げに踏み切った後、早速ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言が伝わりましたが、総じて景気に対する厳しい見方をしていることが想定されました。
一昨日はFOMCでの唯一0.25ポイントの利下げを主張したボウマン理事の会見がありましたが、0.25に拘ったのは足元の景気判断が想定よりも悪いとFRBが認識していると思われることへの危機感だったことが報告されました。
米国市場の金融政策の舵取りは難しいようですね。日本の株式市場でも勿論国内要因を主流に考えますが、日本にとって米国景気は非常に重要であることは論じるまでもありません。だからこそ現状での年末の為替予想がアナリストの間でも139円から150円台までとかなり広くばらつきがあります。
足元、ダウもS&P500も高値更新中と強い米国市場ですが、消費者信頼感指数に弱い数値が報告されましたので、まずは来週の雇用統計が注目材料です。
昨日の東京市場でも4連騰した日経平均ですが、朝方は半導体(SOX)指数の連騰からしっかりの展開でした。米国市場では為替の円高が気がかりでしたが、大分円高抵抗力が付いて来たかと思われ5連騰が視野に入る場面もありました。
結局、東京市場でも値嵩株は失速し、中国での景気テコ入れ策として発動された利下げと株価対策として16兆円の資金が用意されたことを好感し、中国関連の機械株などが日経平均を牽引しましたが引けまでは持ちませんでした。
総裁選を前に大きなポジションを取り辛い東京市場ですが、テクニカル的にも200日線を越えて、75日線、25日線が収束する場面であり、こちらも現状どっちつかずの状況のようです。動いているのは材料の出ている個別銘柄、やはりこの流れは10月も続きそうです。
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