注目の米国「エヌビディア」の予想通り素晴らしい決算発表が終わり、更に予想通りその後株価は軟調、足元は文句なしの内容でも今後の成長力を見極める時間帯にこれから入るものと思われます。
強い米国市場も昨今の景色は以前の「エヌビディア」一強ではなく、物色対象は広がりを見せており、金利低下の道筋から出遅れていたラッセル2000も俄然元気が出て来ており、非常に好ましい展開であります。
好調が続く米国経済ですが、FRBが懸念を抱く労働市場では少々変化が見られるようです。米国求人サイト、ジップリクルーターの分析によるとホワイトカラーに該当する業種の多くで給与水準が低下しているようです。
更に、最近では建設、製造、食品といったブルーカラーに該当する業種でも新規採用の給与水準がさがる傾向が浮上しております。
企業の間では、相対的にコストは低い都市での求人や給与水準が下がる契約社員の求人に切り替える動きが見られると、リクルーターや企業アドバイザーは指摘しております。
年収数万ドル減が当たり前のように提示され、明らかに鈍化する雇用市場における力関係は変化して来ているようです。これもソフトランディングへの側面かと思われます。
東京市場も当欄指摘の通り、為替のドル円二番底から売られていた半導体株も底入れして来たようで、戻り過程で意外と足腰強くなっているようです。
半導体株の下落は地合いを悪くしますので、この底入れは周りの個別株物色に大いに貢献するものと存じます。
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