米国市場でダウは先週末の下げを昨日で全て取り戻しましたが、NASDAQは戻りの悪さを露呈しております。東京市場の弱さは為替の問題もありますが、NASDAQにお付き合いしているものと思われます。
結局NASDAQは「エヌビディア」の去就が響いており、この調整が明けてこないと難しいでしょう。「エヌビディア」は日本の投資家も沢山保有しておりますので、回りまわって東京市場の重しとなっております。
米国では消費者物価指数(CPI)の発表、FOMCを控えますが、結果によってこの辺りの銘柄が再び主役となることは、目先厳しいかと存じます。
冷静に見れば東京市場でも8月の暴落の安値を切っているのは「ディスコ」「東京エレク」、更に切りそうなのが「レーザーテック」「アドバンテスト」と半導体値嵩株ばかりです。
昨日「エヌビディア」のPERが29倍まで緩和されたと申しましたが、「東京エレク」の21倍まで下がっております。更に日経平均のPERに至っては既に14倍台まで下落しております。
既に値幅的整理は済んでいるものと思われ、選挙を含めマクロ要因を咀嚼する時間帯として日柄を見て行くことと思われます。
従って日経平均ベースで言えば一昨日3万5247円まで、戻りの半値押し辺りまで確認しましたが、8月の急落急騰の水準であり、そこで信用残が1兆円整理されていることを考えれば、ここから下を売る向きは少ないと思われます。
急落後の戻りの強いもの、更には急落時安値を更新せず戻っている個別銘柄の押し目を丹念に拾う戦略でよりしいかと存じます。
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