「ラクダの背中にワラ1本」。欧米の古い諺です。ラクダはとても頑丈な動物です。重い荷物を背負って平気で砂漠を歩きます。いくら荷物を背負わせても、全然平気そうに見えます。
しかし、そんなラクダにも限界はあります。その限界ギリギリのところまで来ると、荷物のてっぺんに最後に乗せたワラ1本が命取りになって、バッタリと倒れてしまうのです。吹けば飛ぶようなワラ1本の重みでも、限界を超えればラクダの背中は耐えられません。
先月11月中旬から下旬にかけての日本株の下げは、まさにこう云った状況だったのでしょう。デフレ、円高、高失業率、所得減...。経済だけではありません。新政権の政策のブレやふらつき、新興国台頭による国際的地位の一段の低下など。
しかし逆に云えば、これだけの悪いことが多方面で同時期に起きれば、日本が良い意味で大きな曲がり角を迎えているとも判断出来ます。
金融危機後、世界経済のキーワードは利益、スピードから信頼、安全に変わりつつあります。信頼を重んじる商慣行や環境や省エネルギーの技術を持ってすれば、日本再生の道は近いと思われます。
元々、相場の世界には「上がるために下げる」と云った独特の考え方があり、先月末の9000円近辺までの調整で上昇エネルギーを蓄えた後、年末年始に向けて再加速するシナリオを想定しておりますが...。
さて、いよいよ『相場の匠・銘柄マックス』で高ポイントを獲得した"低位の有望銘柄"を発表しますので、参加希望の方は、03-3868-2801まで、お気軽にどうぞ。