宮城県気仙沼市の海岸で、10メートル級の巨大津波が過去約6000年間に6回襲来していたと見られる痕跡を、北海道大学の平川特任教授(地形学)らが先日、発見しました。
津波は海砂や大きな石、貝殻などを運び、これらが陸地に堆積します。平川特任教授らは今年4月に気仙沼市大谷海岸の崖で、過去約6000年分の地層について津波堆積物の有無を調べました。崖は標高約3メートルの位置にあり、数メートルの津波では堆積物は生じないと云います。
その結果、津波堆積物は6層見つかり、約5400年前に降り積もった火山灰などをもとに年代を推定したところ、三陸地方の太平洋沖合では、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の巨大地震が約1000年に1回の頻度で繰り返し起きていた痕跡の可能性があると云います。
三陸津波の歴史を解明できたことは、国や自治体の防災計画の見直しにも大いに役立ちそうであり、近いうちに新内閣を中心に官民を挙げての復興に向けた大きな需要が喚起されるでしょう。
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