福島第一原発の事故に端を発して、日本の電力供給体制に改革が必要だという議論が起きています。地域ごとの独占体制に競争を持ち込む、つまり発電と送電を分離して価格を自由化することが大きな話題になっております。
日本列島の電力は、富士川を境に東側が50ヘルツ、西側は60ヘルツで流れています。異なる周波数を変換して、いざという時にお互いに融通し合うのが、中部電力(静岡県)の東清水変電所の本来の役割なのです。
しかし、その実像はお互いの利益を守るための「防波堤」になっているように思えます。そもそも東西で方式が違うのは、明治時代に関東はドイツ製、関西は米国製の発電機を別々に採用したからだとされますが、周波数の違いを理由にしてお互いの利権を守りたいからなのでしょう。
電線はつながっているのですから、本来ならば西から東へ、或いは東から西へと電力の自由化も可能な筈です。政府は、この120年も変わらない電力会社のカルテルにメスを入れ、早速、電力の自由化に取り組むべきでしょう。
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