この業界に30年以上もいると「どうして多くの個人投資家の方々は、安値を買うのを怖がるのか?」と度々、考えさせられます。○○ショック、○○不安と云われるような過去の暴落時に目をつぶって仕込んでおけば、後々「信じられないような利益を手にする」ことが殆どです。
ところが、多くの投資家は「どこが底値だろう」「まだ下値があるのでは…」などと考え過ぎてしまい、大チャンスを逃がしてしまう“買えない症候群”に陥ってしまいます。
そうしているうちに、相場は戻り始めても「この戻りは一時的なもので、まだ買いに入るほどの状況ではない」と様子見を決め込んでしまいます。
そのうちに戻りが急ピッチになってくると慌てて買いを入れるのですが、下値覚えがあるため、大半の投資家はかなりの下値に買い指値の注文を入れ始めます。その下値の指値が岩盤となって相場の勢いがよくなってくると、慌てて成り行き買い注文を出します。
下値で買っていた賢い投資家は、その買い注文に一旦、売りをぶつけて利喰いをします。結局、安値を買い損なった投資家は、目先の高値を掴んでしまいます。こんな同じようなことが、過去何十年も繰り返されております。
悪材料がどうだ、こうだ、などと考えるのではなく、『投資とは、安く買って、高く売る』だけとシンプルに考えられるようになれば、投資結果は自ずとついてきます。総悲観こそ最高の買い材料なのです。
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