昨今、外債についてのご質問を多くいただいております。
豪ドル債なら3〜5%前後、ブラジルレアル債なら8%の利回りが期待できますが、実は隠れたコストが少なくありません。
証券会社は主に海外の投資銀行や発行体などから、一定の手数料を払って債券を仕入れますが、この債券を個人投資家に販売する際、証券会社の利益も上乗せされます。この手数料率が明記されておりませんが、実際には2〜3%はピンハネしております。
レアル債やトルコリラ債は高金利が魅力ですが、理論上はインフレ率の差を反映して円高が進み、利回りは円債に投資した場合とほぼ同じになります。つまり、期待できる利回りの水準はかなり低く、為替手数料を含めたコスト水準にはなおさら注意が必要です。
しかし、一部の外債には税率を低く抑えられるメリットがあります。「ディスカウント債」と呼ばれる割引債で、この割引債は100を下回る価格で販売され、満期時には100で償還されます。ただ、ディスカウント債では中途売却の売却益は非課税となります。償還直前に売却するのが通例です。
最後にもう一点、注意しなければいけないのは、債券といえども値動きがあり、日々の損益は変動します。含み益が大きくなるような状況では、株式同様に利益確定を検討することも選択肢の一つです。
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