円相場が約2カ月ぶりに1ドル=79円台に上昇しております。
2月上旬に76円台から始まった円高修正は、3月中旬に84円台迄下落しました。現在の80円前後の水準は、その動きがほぼ半分戻ったことになります。
では、当局が行き過ぎた円高と認める水準はどこでしょうか。
2000年以降の日銀の円売り介入について、どのタイミングで実施されたかを精査すると「1週間で3%かつ6週間で5%の円高が進んだとき」と、なっておりました。
この計算式から判断すると、4月上旬に82円前後だったことから逆算すると今月中旬に78円前後まで円高が進めば、日銀の円売り介入が視野に入ってきます。
また、昨年秋から今年2月頃まで、市場で介入に踏み切る目安とされていたのは75円台(昨年10月31日の過去最高値75円32銭の近辺)でしたが、今は介入の照準が3円程度、円安方向になっているというのが市場の見解です。
今後は、まず財務大臣や財務官の「口先介入」があり、そのご「断固たる措置を取る」など、踏み込んだ発言が出てきて、さらに円高が進めば「78円前後で市場介入」となりそうです。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
お問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!