「ONE DAY IN EUROPE」という映画があります。同じ日の欧州4都市の出来事を綴ったオムニバス作品で、一口に欧州と云っても人々の言葉や社会通念がいかに異なるかを教えてくれます。
例えば、交差点(信号機)。
ドイツでは、車が一台も来ないのに赤信号を無視して渡ろうとする人は殆どいないようです。うっかり渡ろうものなら、しかられることも…。
それが、ラテン系の国々となると様子がかなり違ってきます。
フランス国民は信号が赤でも青でもお構いなしに、自分の目で見て判断して道を渡ります。機械に指図など受けたくないのでしょうか。
ギリシャは、人も車もさらに気ままです。交通事故の死亡者数が先進国の中で突出して多いのは、国民性と無縁ではないでしょう。信号と同様に選挙結果も混乱気味でした。
このような不ぞろいな文化も欧州の魅力の一つです。
仏国民が次期大統領にオランド氏を選んだのは、ドイツが強いる緊縮財政に嫌気が差した面があったのでしょう。
仏独両国の決断とリーダーシップによって12年前に実現したユーロについて、欧州統合の父であるジャン・モネ氏は「危機にこそ欧州は進歩する」と云っております。まさに今がその時で、必要以上に神経質になることはないのでは…
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