来年は大幅な円安が起こることを予想する向きが増えております。
典型的な例は、ゴールドマン・サックスのジム・オニール会長です。
彼はプラザ合意以降、ほぼ一貫して円に対して強気でしたが、「巨額の政府債務、輸出不振、中央銀行の悪対応」など、「円高の根拠がなくなった」として、有力顧客に「今は円を売る時」と、「円売り、ユーロ買い」を推奨し始めました。
また、モルガン・スタンレーMUFG証券も先日、「円安相場にあがらうな」と題したレポートを発行し、円相場は来年1?3月期までに「$1=92円」を想定しております。
一方、米国でも「シェールガス革命」の恩恵で、長期的なドル高を予測する向きが増えております。米国のエネルギーは中東依存でしたが、シェールガスやシェールオイルの開発で、エネルギー輸出国に転じるようになり、ドル高に進むとされております。
その反面、エネルギーを100%近く輸入に頼る日本の円は安くなるとして、シティグループなどでも、顧客に「ドル買い・円売り」を推奨しております。
最近の急激な円安は、超円高を引き起こした外国人投資家が、次々と円安派に転じた結果であり、来年は「これまでの円高は何だったの?」と思えるような超円安もありそうです。
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