今年2012年に倒産した上場企業は、エルピーダメモリ、山水電気、NISグループ、クレスト、シコー、サクラダの6社ですが、そのすべての直近の四半期決算に「継続企業の前提に関する注記」(ゴーイング・コンサーン=GC)が付けられていました。
それだけに、市場はGC注記企業を“危険な会社”として認識する傾向にあり、12年9月中間期には、上場企業の38社にGC注記がありました。
それと、GC注記ほどではありませんが、もう一つ注意しなければならない危険なサインが、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在する場合に明記する『重要事象』です。
この重要事象は“危険な会社”の予備軍という評価ですが、特徴的なのは新興市場銘柄が多いことです。数年前の上場ブームに乗ってマザースやジャスダックに上場したものの、その後会社は伸び悩んでいるといったパターンが多いです。
市場は11月中旬からの上昇相場に盛り上がっておりますが、一方で危険な会社も少なくありません。銘柄購入の際には最低限、危険度リスクの高い『GC』と『重要事象』には注意を払うように心がけて下さい。
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